ワクチンのご案内
ワクチン接種について
混合ワクチンご希望の方は、アレルギー反応がおこることも考えて、可能な限り午前中の来院をお勧めしていますが、午後に接種することも可能です。
ワクチンはなぜ必要なの?
子猫も子犬も生まれてからしばらくは、母親からもらった免疫でしばらく感染症から守ってもらっていますが、この免疫は長続きせず8週齢頃から徐々に減っていってしまいます。そのため、今後はわたしたちが動物にワクチンを打ち病気から守ってあげる必要があるのです。
いつ打てばいいの?
子犬子猫の時期は一か月おきに2回から3回打つことが多いのですが、そのわんちゃんねこちゃんの育った環境やおうちに来るまでに打ったワクチンの時期、またこれからのライフスタイルによってワクチンの時期や種類、打つ回数は変わってきますので獣医師と相談しながら1番良いワクチンプログラムを選びましょう。また、子犬子猫の時期に打ったワクチンで一生感染症から守れるわけではありません。原則として一年おきの定期的なワクチン接種が必要です。
ワクチンの種類
予防できる病気の数によってワクチンの種類はかわります。また、アレルギー反応やライフスタイルの変化、また基礎疾患によってもワクチンの見直しが必要となってきます。わんちゃんねこちゃんそれぞれに合ったワクチンを打つために、何か気になることがあれば接種前に獣医師と相談してください。
*基礎疾患など様々な理由で、ワクチンをできるだけ打ちたくない場合があります。そのような場合は、まず抗体価検査を行い、必要な場合(ワクチンの効果が下がり、感染症のリスクがある場合)のみ打つことも可能です。
ワクチン接種後に注意すること
ワクチン接種後は、ワクチンへのアレルギー反応に注意する必要があります。ワクチン後のアレルギーで一番注意が必要なのがアナフィラキシーショックです。めったに起こらない反応ですが、接種直後は注意が必要です。一般的にみられるアレルギー反応としては、嘔吐、ムーンフェイス(お顔がはれている状態)発熱、接種部位の痛みなどが起こることがあります。帰宅後、いつもと違う様子が見られたときは病院にご連絡ください。
こころにもワクチンを
わんちゃんの性格形成には、子犬のときの生活環境が大きく影響します。特に生後3週から14週齢の社会化がとても重要だと言われています。この時期にほかのわんちゃんや人間との接触、車の音などに遭遇する機会がなく刺激のない生活環境で過ごした子犬は社会性が低く、臆病でいろいろなものに過剰に反応してしまう傾向があることがわかってきています。具体的には、知らない人に吠えてしまったり、いきなりかみついてしまったり、体を触らせないため病院での診察が困難になるなど将来にわたってわんちゃんもご家族もストレスを抱えることがあります。
当院ではこのようなことをできるだけ起こらないようにするために、早期の子犬の教育に力を入れ、パピークラスやパピーパーティーを開催しています。クラスではわんちゃんと遊びながらわんちゃんの性格を理解しこれから気を付けていかなくてはならないことを知っていただけたらと思っています。
また、ワクチンと社会化のどちらを優先したらよいのか悩まれている方もご相談ください。