内科学アカデミー
日常 2017.03.17
こんにちは、獣医師の石川です。
花粉症がピークの時期ですね…眼がとても痒いです。
アレルギーのワンちゃん、ネコちゃんの気持ちがとてもよくわかります。
さて、先日学会に参加してきました。
まず、日本獣医内科学アカデミー
年に1回行われる大きな学会のひとつで、いろんな大学や大きな病院の先生から様々な病気のお話を聞くことが出来ます。
まずはRAPROS(ラプロス)というお薬について
ネコちゃんの慢性腎臓病の新しいお薬です。
ネコちゃんは高齢になると、腎臓が悪くなる子がとても多いのですが、明確な原因は不明です。
このお薬は、腎臓の炎症、血流減少、繊維化などが起こるのを抑制することで、
腎機能の低下を抑えるお薬です。
もう一つは、ストマックケアというごはんについて
ワンちゃんの消化器用のごはんです。
昔から、食事は胃で消化されて排泄されるのにかかるのは3〜4時間といわれていたのですが、
開発した先生がいろいろ調べたところ、実は消化にいいとされるごはんでも8時間以上、
フードによっては12時間かかることもあるということが判明しました。
また、ドライフードをふやかしたものや、缶づめは消化が早いと思われていたのが
、実は胃からの排泄が同じかそれ以上かかることも分かり、
今までの概念が覆されてとてもびっくりしました。
ストマックケアは、水にふれるととても小さく粉砕し、胃からの排泄がとても早いごはんになっています。
病院でも試してみたところ・・・
before
↓
after
冷たいお水でふやかして10分もたたないうちに、手で簡単に崩れるほどになりました!
子犬さんにも使える、とてもいいごはんだなと思いました。
ほかにも咳や皮膚の講義を聴講しました。
大変勉強になりました。
もうひとつ学会に行ったのですが、長くなったのでまたその話は次回に…
ブナの森動物病院
044-280-7875